爆走★love boy
その言葉に、私は顔をあげる。



にじんだ視界の中で、まるで怒っているような顔をしているナナミが見えた。



「学校とか家とか、わかるんでしょ?」



「わかる……」



「でも、そこまで拒否られてるんだから会うなら覚悟は決めなよ?」



うっ……。



そうなんだ。



もう結果は見えている。



見えているのに、しっかりと聞いたわけじゃないから期待してしまうんだ。
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