爆走★love boy
☆☆☆

「あ~ひどい顔」



昨日に引き続き涙が止まらなくなった私はトイレの鏡の前で溜息をついた。



一時間目の授業の最中なんだけど、私とナナミはサボり中。



「っていうか亜美、いいの?」



「なにが?」



「普通、相手の学校に乗り込んでいって話つけたりとか、そういうドラマチックなことするじゃん?

なのにメールって」



「あぁ~いいの。


早く楽になりたかったし、会ったら何も言えなくなっちゃうの、私が一番よくわかってるから」



本人を前にしても同じようなことが言えるのなら、あのコンビニで見かけたときに決着はついていたハズだ。
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