爆走★love boy
「帰るなら、送って行くよ」



「え?」



「1人で帰すのは心配だから」



「なに言ってるんですか? 先輩はまだ授業――」



言いかける私の言葉を遮って、強引に歩き出す先輩。



待って、待って待って!



授業が終わって廊下に出てきている生徒たちの視線が痛いくらい突き刺さる。



は、恥ずかしすぎる!!



これで抵抗なんてしているともっと目立ってしまうと思い、結局2人して学校を後にしたのだった。
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