爆走★love boy
かわいそうがって、抱きしめあって被害者ぶってたら、

そのうち悲劇のヒロインにでもなれそうな気がするから。



ほら、悲劇のヒロインって絶対最後には幸せを迎えて終わるでしょう?


だから。



ただ、それだけ。



あほらし。



「う……ぐすっ」



私の目からはまだまだ雅紀君のための涙があふれ出す。



家に帰ってすぐ自室にこもり、布団を頭からかぶって泣いた。



《別れよう》



《うん》



そんなあっけない別れ方が、何度も何度もよみがえってくる。



やだな私、自分からメールしたくせに、ケリをつけたかったくせに、こんなにビービー泣いてさ。
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