爆走★love boy
お見合いパーティーじゃないんだから、そんなことされても困る。



どうやって断ろうかと悩んでいた時、タイミングよく中羽先輩が教室を訪れたのだ。



バチッと私と目があって、荷物を抱えた腕の指先で手を振って見せた。



それを見て、私はあわててお手伝いをしにかけよる。



「生徒会の仕事って大変なんですね」



「あぁ。ほとんど雑用だけど、地味な体力仕事だよ」



今回先輩が持て来たのは授業で使う資料みたいだ。



1年の全クラスに配るというんだから、大変な作業だ。




「先輩、私手伝います」



「え? 悪いからいいよ」
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