爆走★love boy
よかった。



ホッとしていると、今度は右手が差しだされてきた。



「え?」



「手、つなぐだろ?」



手……?



「ほら、約束場所に着く前に」



「えっあのっ……」



強引に握りしめられた手。



その瞬間、ドキンッと大きく心臓が跳ねた。



「これでどこからどう見ても恋人同士」



「……はい」



ドキドキと高鳴る心臓と、先輩へ対する罪悪感が私を支配していた――。
< 99 / 361 >

この作品をシェア

pagetop