ラブハンターに狙われて。
普通じゃない奈津の様子に、嫌な予感がした。
と同時に、駐車場から消えていく中西の車が脳裏に浮かんだ…。
まさか…中西と何か関係があるのか?
「…中西と、何かあったのか?」
俺の言葉に、無言のまま、ビクッと表情を強ばらせる奈津。
「告白…されたのか…?」
「えっ…!?」
明らかに動揺した表情を隠しきれない奈津。
微かに、体が震えていた。
「そっか…」
ハァ…アイツ…とうとう告白したか…。
「で、奈津はなんて答えたんだ?」
奈津に近づき、髪を撫でながら聞くと
小さな声で「何も…言えなかった…」と呟いた。
奈津の事だ…。中西の気持ちに全く気づいてなかったんだろう。