ラブハンターに狙われて。

分かっていたはずだけど…目の前の光景に、あたしと直紀の住む世界を思い知らされた気分がして

あたしはふと、窓から見えるちっぽけな灯り達に、自分の存在を重ねて見ていた。


「あれ?1人?」


不意に声をかけられて、振り返りると

確か、さっき直紀と話していた…


「先ほどは、どうも。木野です」


そう、木野さん…だったわね。


「どうも…相川です」


ぎこちなく挨拶すると、木野さんは、あたしの隣に腰を下ろし、親しげに話しかけてきた。




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