ラブハンターに狙われて。
「いえ。ちょっと気になったっていうか…なんていうか…」

返事に困っていると

「相川さん。社長のこと好きなの?」
中西さんの思いもしなかった言葉に思わず「へっ!?」っと変な声が出てしまった。

うわぁ!恥ずかしい!けど、それよりも!

あたしが社長を好き!?

じょ、冗談でしょう!!あたしが社長を!?そんな事、あるわけがない!!


「まさか!!そ、そんな事あるわけないじゃないですか!?」

ホント!あるはずないっての!


「もう、中西さん。冗談はやめてくださいよ!」


あんな野獣みたいな人。絶対に好きにならない。


全身で否定しまくるあたしに、中西さんはクスクスと笑いながら 「そうなんだぁ」と言うと



「じゃあ、俺は?」


真っ直ぐな瞳で、そう言った。





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