ラブハンターに狙われて。

「麗さん。あなたにお話があります」

なに?突然。どうしたのよ?直紀。


「なにかしら?直紀さん。もしかして、私との事、考えてくださったのかしら?」


“私との事”って、どんな事よ?複雑な気持ちで彼女を見ると、彼女と視線が合った。


けど、あたしを見つめる潤んだ瞳が、彼女の色っぽさを余計に引き立てていて。


なんだか、彼女にかなわない気持ちに襲われて。あたしは彼女から目を逸らした。


そのとき、直紀があたしの腕をグイッと引き寄せて


次の瞬間。


「うっ…!?」


あたしは、直紀にキスされていた。




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