ラブハンターに狙われて。

慌てて、直紀から離れたあたし。

こんな人前でいきなりキスなんて!

どうしてこんな事をするの!?


複雑な気持ちで直紀を見つめていると


「直紀さん…あなた…」



彼女が、体をブルブルと震わせ、怒りを抑えているのを感じた。


周りにいる人達は、遠巻きにザワザワとざわめき立っていた。


なんだか恥ずかしい。今すぐ帰りたい。


逃げたいよ。



だけど、直紀があたしの腕を掴んだままだから、身動きできなくて。




あたしはただ、俯く事しかできないや。



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