ラブハンターに狙われて。
「はぁ…」仕事中、ため息がこぼれて止まらないよ…。


「奈津。どうしたの?さっきからため息ばかり」


そう声をかけてきたのは、同じ年の三上 由希。

入社してすぐに仲良くなった友達でもある。


「由希。ちょっとね。なんか…色々あってさ」


「なに?色々って」


うぅ~ん。色々って、色々なんだよね…。


どう説明したらいいのかな…。


「あのね…由希」


とにかく由希に相談してみよう。きっと驚くと思うけど。仕方ないよね?


「実はさぁ…」


そう言いかけた時。


「相川」


背後から、あたしの名を呼ぶ社長の声が聞こえてきた。




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