ラブハンターに狙われて。
冗談でしょう?あたし、じゃあ見事に社長にはめられたわけ?


嘘でしょう!?あたしが戸惑っている間にも、社長はジワリジワリと近づいてきて…。


とうとう、社長の吐息が頬にかかるぐらいの距離に近づいていた。


逃げたくても、周りはダンボールの山。


ドアに視線を移すと、いつの間にか鍵までかけられている。


どうしよう…逃げられなくなっちゃったよ…。


なんだか急に怖くなってきて。足がガクガク震えてきた。


一体、なんなのよ!?どうしてこんな事をするの?


社長がどうしてこんな事をするのか全く分からない。



社長の細くて長い指が、あたしの髪に触れた。


それだけで…なんだか恐怖を感じて身動きできない…。


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