ラブハンターに狙われて。

「どう…どうって…」

突然そんなことを聞かれても。今まで社長に対して恋愛感情を抱いたことはなかったし。


それに、恋よりも仕事って思っていたから。


「分かりません…」


そう答えると、社長は「そっかぁ。正直だな。お前」と苦笑いした。



マズかったかな…？けど、本当に分からないから仕方ないよね？

困っているあたしに社長はニカッと笑うと


「まぁ、いいか。じゃあ、俺のこと…嫌いじゃないんだよな？」

少し、切なげな瞳で聞いた。

社長の言葉に、あたしは少し考えて



「はい。嫌いじゃ…ないです」


多分。きっと…。嫌いじゃない…と思う。よね？



すると、社長はまるで少年みたいな笑顔で笑ったと思ったら…

「えっ…？」


突然あたしの手を引き抱き寄せて


「じゃ、今から俺を好きになれよ」


そう、耳元で囁いた…。