ラブハンターに狙われて。
社長は、それだけ言うとあたしから離れて倉庫を出て行った。


1人残されたあたしの鼓動は、尋常じゃないぐらい跳ね上がり胸元をギュッと握りしめた。



もう、恋なんてしないって思ったのに…。



倉庫からお店に戻ってきたあたしは、無意識に社長の姿を探していた。


もう、帰ってしまったのか、店内にはもう社長の姿はどこにもなかった。



「奈津。もう在庫チェック終わったの?」


声をかけてきた由希に社長の事を聞いたら


「あぁ、さっき帰ったよ。なんだか他に用事があるって言ってたっけ」



「そうなんだ…」


社長…もう帰ったんだ。


社長が帰ったって聞いただけなのに。どうしてだろう?


凄く、淋しさを感じていた。



どうして?この気持ちはなに?


どうして…寂しいって想うのよ?


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