ラブハンターに狙われて。
「ごめんなさい…」
次第に落ち着きを取り戻した奈津は、すまなさそうに謝った。
「どうして謝るんだ?何も奈津は悪くないじゃないか」
急ぎすぎた俺が悪いんだからな…。
「だって…あたし…」
俯きながら話す奈津の髪を撫でた。
「奈津…。ひとつ聞いていいか?」
奈津は、俺の言葉に反応するように、顔を上げると小さく頷いた。
「もしかして…初めて…なのか?」
瞬間、奈津の顔が真っ赤に染まった…。
やっぱり。そうだったのか…。だから、あんなに震えて。
「はぁ…。ごめん。ごめんな…奈津。気付いてやれなくて。ごめん」