Parting tears
第五話 別れと幸せ
私は和哉と朝日が昇るまで一緒にいた。
すぐ側にある穏やかな川に朝日が反射して、キラキラと揺れている。
とても幸せを感じ、私は大輔とは別れることに決めたのだった。
家に帰ってからも余韻は残り、思い出すだけで、ドキドキしていた。
帰り際、和哉は私にこう云ったのである。
「俺、結麻ちゃんのこと始めて逢った日から好きだった。そういうの一目惚れっていうんだろうな。一目惚れしたのも始めてだし、どうしても忘れられなくて、毎日結麻ちゃんのことを考えていたんだ。ずっと俺の側にいて欲しい」
和哉の言葉が何度もリフレインして、私はその度に目を閉じ、和哉の端整な顔を思い出していた。背景すらその一部として私の脳裏に焼きつき、今も覚えている。
それから次の日、私は大輔に会いに行った。別れるために。
「私と別れて」
「やっぱり、他に男が出来たからだろ。分かった」
半ば投げやりに大輔は云うと、別れることを承諾した。
すぐ側にある穏やかな川に朝日が反射して、キラキラと揺れている。
とても幸せを感じ、私は大輔とは別れることに決めたのだった。
家に帰ってからも余韻は残り、思い出すだけで、ドキドキしていた。
帰り際、和哉は私にこう云ったのである。
「俺、結麻ちゃんのこと始めて逢った日から好きだった。そういうの一目惚れっていうんだろうな。一目惚れしたのも始めてだし、どうしても忘れられなくて、毎日結麻ちゃんのことを考えていたんだ。ずっと俺の側にいて欲しい」
和哉の言葉が何度もリフレインして、私はその度に目を閉じ、和哉の端整な顔を思い出していた。背景すらその一部として私の脳裏に焼きつき、今も覚えている。
それから次の日、私は大輔に会いに行った。別れるために。
「私と別れて」
「やっぱり、他に男が出来たからだろ。分かった」
半ば投げやりに大輔は云うと、別れることを承諾した。