Parting tears
和哉と過ごす時間はあっという間に過ぎ、帰り際、美久に電話しようということになり、私は電話を掛けた。和哉と一緒だということを話すと、美久は和哉に代わってと云うのである。その声が妙に低く、嫌な予感がしたのだが、私は和哉に電話を代わった。
「もしもし。そう……じゃ俺そろそろ切るね」
和哉の話し振りから、きっと何か云われたんだと思った。
けれども和哉はそっけなく美久に話し、電話を切ったのである。
「和哉、美久に何か云われたの?」
「ああ、あいつ信用しない方がいいかもな」
私は驚き、どうして? と訊くと、和哉は俯き、云い辛そうにしていた。
「私は大丈夫だから、話してくれないかな」
すると、和哉は重い口を開いた。
「結麻はまだ彼氏と別れてないから、二股だよって云ってた」
「嘘? 私前の彼氏と別れたこと美久に話したよ。何でそんなこと云うんだろう」
私は一気に気持ちが憂鬱になった。やはり、美久は私と和哉が付き合うことに反対なんだ。もしかしたら、美久も和哉のことを気にいっていたのかもしれない。
「もしもし。そう……じゃ俺そろそろ切るね」
和哉の話し振りから、きっと何か云われたんだと思った。
けれども和哉はそっけなく美久に話し、電話を切ったのである。
「和哉、美久に何か云われたの?」
「ああ、あいつ信用しない方がいいかもな」
私は驚き、どうして? と訊くと、和哉は俯き、云い辛そうにしていた。
「私は大丈夫だから、話してくれないかな」
すると、和哉は重い口を開いた。
「結麻はまだ彼氏と別れてないから、二股だよって云ってた」
「嘘? 私前の彼氏と別れたこと美久に話したよ。何でそんなこと云うんだろう」
私は一気に気持ちが憂鬱になった。やはり、美久は私と和哉が付き合うことに反対なんだ。もしかしたら、美久も和哉のことを気にいっていたのかもしれない。