Parting tears
第九話 不安な気持ち
私は、当時流行っていた「ボン」というキャラクターが好きで、パンに付いてくるシールがあり、それを集めていたり、ゲームセンターでぬいぐるみを取るのに必死になっていた。
和哉はそんな私によくシールを集めてくれたり、一緒にゲームセンターへ行けばUFOキャッチャーでぬいぐるみを取ってくれていた。
病院の帰り、洋服を買いに行き和哉と楽しく過ごしていた。
そして買い物の後ゲームセンターに寄り、大きな「ボン」のぬいぐるみを見つけた私は走り寄った。
「これ大きいね~。取れるかやってみようっと」
「結麻じゃ無理だよ。俺が取ってやる」
そう云って、和哉は必死になってUFOキャッチャーをした。何度目かで取れた時は二人で喜んだものだ。
そして帰り道、ふと昨日の電話を思い出し、和哉に訊いた。
「和哉、昨日どこかでかけてた? 電話しても出なかったから」
「ごめん。昨日は兄貴に買い物頼まれて、コンビニ行ってたんだ」
変だな。家にかけてもお兄さん出なかったし。
和哉はそんな私によくシールを集めてくれたり、一緒にゲームセンターへ行けばUFOキャッチャーでぬいぐるみを取ってくれていた。
病院の帰り、洋服を買いに行き和哉と楽しく過ごしていた。
そして買い物の後ゲームセンターに寄り、大きな「ボン」のぬいぐるみを見つけた私は走り寄った。
「これ大きいね~。取れるかやってみようっと」
「結麻じゃ無理だよ。俺が取ってやる」
そう云って、和哉は必死になってUFOキャッチャーをした。何度目かで取れた時は二人で喜んだものだ。
そして帰り道、ふと昨日の電話を思い出し、和哉に訊いた。
「和哉、昨日どこかでかけてた? 電話しても出なかったから」
「ごめん。昨日は兄貴に買い物頼まれて、コンビニ行ってたんだ」
変だな。家にかけてもお兄さん出なかったし。