Parting tears
海岸脇にある駐車スペースに車を停めると、私達は車を降り、伸びをした。
すると、隼人が伸びをしながら近くの灯りを指さす。
「あそこ、あのコンビニで温かい飲み物と肉マン買おうぜ」
「隼人って肉マン好きだよね」
私は、冬になると必ず肉マンを食べたがる隼人が可笑しくて、笑い声を洩らした。すると美久もそれを知っているので、半分笑い声で云う。
「そうそう、隼人って冬は必ず肉マンだよ」
今西と和哉も知っているのだろう。同じように笑っている。五人の雰囲気は明るく、テンションも高かったので、意気揚々とコンビニに向かった。
コンビニは一軒しかなく、携帯で時間を見ると、午後十時半だったので近くに飲食店があったとしても開いてないだろうなと思った。
ポケットに携帯をしまおうとすると、また大輔から着信があり、私は出ずにポケットへしまい込んだのだが、それを美久が見ていたようだった。
「ねぇ、結麻さ、彼氏心配なんじゃない? でもたまには心配させるのも悪くないよね」
コンビニで皆バラバラに買う物を選んでいたのだが、美久は隼人達に聞こえないように小声だった。
「まあね。今日はドライブ日和だから楽しもう」
私がそう答えると美久もテンション高く、温かい飲み物を手に取っていた。
そして、この時の私はまだ和哉の顔をハッキリ見ていなかったのである。
すると、隼人が伸びをしながら近くの灯りを指さす。
「あそこ、あのコンビニで温かい飲み物と肉マン買おうぜ」
「隼人って肉マン好きだよね」
私は、冬になると必ず肉マンを食べたがる隼人が可笑しくて、笑い声を洩らした。すると美久もそれを知っているので、半分笑い声で云う。
「そうそう、隼人って冬は必ず肉マンだよ」
今西と和哉も知っているのだろう。同じように笑っている。五人の雰囲気は明るく、テンションも高かったので、意気揚々とコンビニに向かった。
コンビニは一軒しかなく、携帯で時間を見ると、午後十時半だったので近くに飲食店があったとしても開いてないだろうなと思った。
ポケットに携帯をしまおうとすると、また大輔から着信があり、私は出ずにポケットへしまい込んだのだが、それを美久が見ていたようだった。
「ねぇ、結麻さ、彼氏心配なんじゃない? でもたまには心配させるのも悪くないよね」
コンビニで皆バラバラに買う物を選んでいたのだが、美久は隼人達に聞こえないように小声だった。
「まあね。今日はドライブ日和だから楽しもう」
私がそう答えると美久もテンション高く、温かい飲み物を手に取っていた。
そして、この時の私はまだ和哉の顔をハッキリ見ていなかったのである。