空の大切なもの
眠れない……
トイレに行こうと思って廊下を歩いていたら、奥の部屋からおばさんと旦那さんの会話が聞こえてきた。
「空くん、かわいそうだなぁ。」
「私ね、向井さんが事故で亡くなる前に会ってたんだけど、未菜ちゃんに何処に出かけるの?って聞いたら、『お兄ちゃんの誕生日がもうすぐだから、お母さんと一緒にプレゼント買いに行くの。』って嬉しそうに言ってたの……こんなことになるなんて……」
俺は、その場から逃げた。これ以上聞きたくなくて、おばさんの家を飛び出した。
走って、走って…
気がついたらあの橋に立っていた。
トイレに行こうと思って廊下を歩いていたら、奥の部屋からおばさんと旦那さんの会話が聞こえてきた。
「空くん、かわいそうだなぁ。」
「私ね、向井さんが事故で亡くなる前に会ってたんだけど、未菜ちゃんに何処に出かけるの?って聞いたら、『お兄ちゃんの誕生日がもうすぐだから、お母さんと一緒にプレゼント買いに行くの。』って嬉しそうに言ってたの……こんなことになるなんて……」
俺は、その場から逃げた。これ以上聞きたくなくて、おばさんの家を飛び出した。
走って、走って…
気がついたらあの橋に立っていた。