空の大切なもの
俺は、いつもその橋に来たら自転車を止め、そこから景色を眺めている。



俺の家は、両親と俺と妹の4人家族で裕福でも貧乏でもない普通の家庭だ。


妹の未菜(ミナ)は小学校六年生で来年から一緒の学校に通う。


俺は妹が可愛くてしょうがなくて、一緒の中学に通うのが待ち遠しい。


自分で言うが、俺はシスコンだと思う。



父さんと母さんは、怒るときは恐いけど、いつも俺を支えてくれている。


怒ってくれるのにだってちゃんと意味があることを分かっている。



俺は恵まれていると思う。


友達がいて……


家族もいて…


俺は、友達とばかやって騒いだり、家族と一緒に過ごしたり、それだけで幸せだと感じる。


生まれてきて…

今、生きていてよかったと思う




そう、思っていたのに……

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