午前0時のシンデレラ
嫌じゃん?…って。
あたしに意見求められても…
「ま、意味があるかないかなんて、その時になってみないとわからない。以上」
以上、の部分で柳は問題集を閉じた。
そして立ち上がると、部屋を出ていこうとする。
「ちょっ…、ちょっと!!」
慌てて引き留めたあたしを振り返ると、柳はにやりと笑った。
「何?まだ一緒にいたい?」
「違っ、勉強、は!?」
あたしの問いに、柳は少し驚いたような顔をした。
「すんの?勉強」
「すんのって…、別にしなくていいなら、したくないけど…」
だんだん声が小さくなるあたしを、柳は何故か満足そうに見ている。
…あれ?
あたし、何で柳を引き留めたりしたんだろ。
勉強なんて嫌だし、帰ってくれるなら万々歳なのに。
…なのに何か、拍子抜けっていうか。
あっさり引き下がられると、納得いかないっていうか…