薔薇


「じゃ、俺帰るから。バイバイ」



「松原君、また明日ねぇ」




松原は、私が教室に入ってくるなり、千陽ちゃんに声をかけて帰っていった。



「別に朝姫ちゃんが来たから、帰った訳じゃないよ」



松原の出ていったドアを見つめたままの私に千陽ちゃんが、言ってくれた。


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