薔薇
出会い
もしかしたら、私は今まで恋をしたことがなかったのかもしれない


何人か思いを寄せていた人はいた。
夢の中に出てくることもあったし、話した時は妙にうれしくて、他の子と話している姿を見るとねたましくて・・・


でも、それは“片思い”と錯覚していたのかもしれない


だって彼らには、あなたと話した時ほど心臓が破裂するような思いをしたことはなかった―

あなたが他の子と話している姿を見た時ほど嫉妬したことはなかった

もしかしたら、私にとってあなたが初恋の相手だったのかもしれない―




< 2 / 47 >

この作品をシェア

pagetop