薔薇
「今日は私達と帰ろ」



辛い思いをしている私を気遣ってか、


飯川さんが声をかけてきた。



私は家と同じ方向に親しい人がいない上、

いつも帰ったらすぐ支度をして塾に行っていたから、
いつも一人で走って帰っていた。



「朝姫ちゃんは悪くないカラ気にする事ないよ」




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