薔薇

遅刻者

「朝姫!居眠りだけはしないでね!!」


塾まで送ってくれたママの忠告に見送られ、
私は塾の入り口へと向かった。





「朝姫-こっちこっち!1時間目はねぇ-数学だょお」


奈々ちゃんの声のするほうへ走っていくと、
横に・・・確か・・・6組の・・・



「亜由美です!よろしくねぇ」


一応私も名乗ったほうがいいのかな・・。

「朝姫だよ。今日からよろしく-」


握手したとたんに、
『♪キーンコーンカーンコーン♪』
というベルが鳴り響く。


私は奈々ちゃんと
仲良くなったばかりの
亜由美ちゃんと共に
教室へと急いだ。


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