ももたろう。なのか?
―――
「ただいま帰ったぞー。」
先に家に帰っていたお婆さんのもとに、しば刈りを終えたお爺さんが帰ってきました。
「じいさんや、じいさんや。
今日な、でかい桃のようなものが川を流れて来たんじゃ。
ワシくらいでかいんじゃぞ。
あれは驚いた。」
「ほぉ。その桃はどこにやったんじゃ?」
「あほ言うな。
ワシくらいでかい桃をどうやって持ってくればいいんじゃ??
しかも、川を流れてるのを拾ったら、ワシが水浸しになってしまうじゃろ。」
「それもそうじゃな。
ばあさんや、飯はまだか?」
「はいはい。
ただいま。」