あなたに会えた喜び
強く抱き締められた体。


早まる心臓。


全てが優介君に聞こえそうだった。


「礼…?」


「…。」

言葉がでてこない。

「フッ。顔真っ赤。」


(一体誰のせいだと…)


「返事聞きたいんだけど…。」


「…あたし、優介君のこと思うとすっごいドキドキするの…。これって“恋”だよね…。」


「俺も礼のこと考えるとドキドキすんだけど。」


「フフッ♪」


「笑ってねーで、返事。」


「よろしくお願いします。」





この日からあたしと優介君は“彼氏・彼女”の関係になった。



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