番長さんは恋する乙女
「どこだろ。ないよね」
「そうですね。
ガセネタだったみたいですね」
翔太と一緒にゲーセン内を
回ったが新しいゲームは
置いてはなかった。
「なんだよ〜。
張り切って損した。
じゃあ翔太勝負しよ。
負けたらなんかおごれ」
「受けてたちます」
翔太はにやりと笑った。
「あ!番長じゃないっすか!!」
「久しぶりっす!!」
振り返ると懐かしいやつらがいた。
「裕樹(ユウキ)!!武(タケル)!!
久しぶりじゃん。
今まで何してたんだよ〜。
全然学校も来ないしさ〜」
裕樹と武はあたしの仲間。
でもこのごろ会って
なくて寂しかったんだ。
「久しぶりっす。
ちょっと俺金なくてずっと
バイトしてたんすよ。
で、今日新しいゲーム
入るって聞いてやって
きたんすけど…」
裕樹はあたりを
キョロキョロと見回した。