番長さんは恋する乙女
それから1時間後…。
あたしは机に突っ伏していた。
「つ…疲れた」
あれから西条要から
逃げることはできず、
ずっと反省文を書かせられていた。
「いいじゃん。
委員長かっこいいし」
あたしの唯一の女友だちの
めぐは自慢の爪の
お手入れをしながら答えた。
「よくない。怖い」
あの冷徹な目はまるで悪の大王だ。
「容姿淡麗、頭脳明晰。
おまけにスポーツ万能
となりゃ世の中の女子は
黙ってないよ」
「性格めっっっちゃ悪いよ」
「結歌。男は顔。そして金。
それから性格が来るのよ」
「そりゃめぐはモテるから
そんなことが言えるんだよ〜。
それにあたしは性格一番!!
いつか運命の人に
会えると信じてるの!!」