番長さんは恋する乙女


それから1時間後…。


あたしは机に突っ伏していた。


「つ…疲れた」


あれから西条要から
逃げることはできず、
ずっと反省文を書かせられていた。


「いいじゃん。
委員長かっこいいし」


あたしの唯一の女友だちの
めぐは自慢の爪の
お手入れをしながら答えた。


「よくない。怖い」


あの冷徹な目はまるで悪の大王だ。


「容姿淡麗、頭脳明晰。
おまけにスポーツ万能
となりゃ世の中の女子は
黙ってないよ」


「性格めっっっちゃ悪いよ」


「結歌。男は顔。そして金。
それから性格が来るのよ」


「そりゃめぐはモテるから
そんなことが言えるんだよ〜。
それにあたしは性格一番!!
いつか運命の人に
会えると信じてるの!!」


< 6 / 19 >

この作品をシェア

pagetop