大好きな君にエールを




「と、とにかくちょっと待ってて、荒ちゃんっ」


と言い残し、あたしは部屋へ戻った。すると外から


「麻帆ぉ……外暑いんだけどー」


と荒ちゃんの嘆く声が聞こえた。あたしは仕方なくリビングへ荒ちゃんを招待し、「扇風機で我慢してね」と付け加えた。


それにしても……どーしよっ!?あたし洋服何も決めてないよ。しぶしぶクローゼットを開く。


うーん……これはちょっと暑そうだし、かと言ってこれは肌が出て焼けそうだし。


あーん、もぉっ。せっかくのデートなのに、洋服が無いよぉ!そう嘆いているときだった。



「それがいんじゃね?」



と荒ちゃんの声が聞こえた。



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