大好きな君にエールを



──side*康也──


「おーい麻帆ぉー」


「………ふんっ」


「麻帆ちゃんってばー……」


さっきからこのテンポ。ったく、ただ早く来てパジャマ姿を見ただけなのに……まだ怒ってる麻帆。


それにパジャマ姿を見ただけでなく、さっきの些細な茶々も効いたみたい。


……別に、どんな格好したってお前は可愛いのに。


「……荒ちゃんのバカっ」


小さく呟く麻帆。そんな麻帆も可愛いと思ってしまう。


今日、朝起きて太陽の光を浴びたら麻帆に会いたくなった。会いたくて会いたくて仕方がなかったんだ。


だけど今のままじゃ話をするのも無理に近いな。……謝るしかねぇ。


「麻……」


「荒ちゃんのバカっ。早く来てくれるなんて嬉しすぎるんだよっ」



へ?



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