大好きな君にエールを
「らっしゃーい!……って麻帆ちゃんと康也ちゃんじゃないか!」
のれんから顔を出すと、ラーメン屋のおっちゃんが片手を上げた。すると奥から奥さんもご登場。
「やーん、2人とも久しぶり♪康也ちゃん帰ってきたの?いつ帰ってきたのよー?」
「あ、実は今週の月曜日に帰ってきてましたっ。おっちゃん、いつものラーメン2つ!」
「はいよ!今日は腕がなるぜ!」
おっちゃんの返事を聞いて、俺と麻帆は外の景色が見やすい席に座った。
「久しぶりだね、田中ラーメン屋に来るの!」
冷水を飲みながら懐かしむ麻帆。
「でも、麻帆ん家からは近いだろ?いつでも来れたんじゃねーの?」
だって、麻帆ん家から数十メートル先だもんな、ココ。