大好きな君にエールを




「……だって、1人でラーメンなんてつまんないじゃん」


……な、なんだなんだ?しばらく会わない間に麻帆変わったぞ?やけに素直だし……熱でもあんじゃね?

やっぱり寂しかったよな。俺は、麻帆の頭をぐっしゃぐしゃにした。すると、


「な、何すんのよっ!荒ちゃん」


麻帆は慌てて髪を直す。


「麻帆、寂しい思いをさせて悪かった。でも今日はずっと傍にいるからな」


俺にしては、結構頑張った台詞だと思う。そのせいか麻帆は……眉を八の字にして涙目だった。


「もー康也ちゃんったら麻帆ちゃんを泣かせちゃってー」


そこへタイミング良く、奥さんがラーメンを持って現れた。ていうか、いい加減康也ちゃんって呼び方やめてくださいよ?



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