大好きな君にエールを
だから、絶対に永松を麻帆に見せてやんねーし。……なんて、心で競ってるダサい俺。
そして秋も過ぎ、いつの間にか周りではイルミネーションの季節の冬到来。
「さっみーなぁ……」
12月に入った今日この頃。相変わらず……寒い。今日もまた、学校が終わってから部活だ。
「1年っ、寒がってないで準備早くしろよー!」
「はいっ!」
3年生が引退して5ヶ月経ったおかけで、新体制に慣れてきた2年生に注意を受けた。
「……ったく、3年がいなくなったからって調子乗らないでほしいよな、2年の先輩達」
中にはこんな風に愚痴る奴等もいる。
だけど、そんな連中より離れたところで、懸命に道具を出そうとしている永松が目に入った。