大好きな君にエールを




それから毎日は慌ただしく過ぎていった。部活も学校生活もとっても充実していた。


そんな時、あたしは実貴さんという先輩と出会った。部活外での先輩との絡みは初めてだった。


あたしが実貴さんと出会ったのは文化祭の時。あたしは出店で買ったポテトを片手に急いでいた。


だけど、丸い石につまずきそうになったあたしは、たまたまいた実貴さんにポテトをぶっかけてしまったのだ。


悪気はなかった……けど何て言って謝ろう。あたしの中では、先輩にぶっかける=目をつけられるだった。……だけど実貴さんは違った。


「大丈夫?ケガしてない?」


自分にかかったポテトより、あたしの心配をしてくれた。



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