大好きな君にエールを




「は、はいっ!だだだだ大丈夫ですっ」


あたしはびっくりしてテンパってしまった。すると「あれ?麻帆じゃん?」と呼ばれた。


あたしが顔をあげると、ポテトがぶつかった人の隣には部活の先輩の栞先輩がいた。


「何なにー?栞の知り合い?」


「うん。部活の後輩だよっ。麻帆大丈夫?」


「は、はいっ!あの……本当にすみませんでしたっ!別なポテト買ってきますので……っ」


あたしが深く反省し、もう一度謝っていると、


「大丈夫よ。だから、気にしないで顔あげて?」


あたしがおそるおそる顔をあげると、ぶつかった人は微笑んだ。綺麗な人だなぁ……


「ふふ。栞がよく話す後輩の麻帆ちゃんだよね?よかったら、あたしと仲良くしてくれないかな?」



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