大好きな君にエールを




「へ?」


あたしはキョトンとしてぶつかった先輩を見た。


「栞から麻帆ちゃんのことはよく聞いてたよ。剣道部の面白くていい子がいるって。だから仲良くしたいなって思って。……ダメかな?」


あたしは栞先輩を見た。栞先輩は『麻帆次第よ』とでもいうような目であたしを見た。


「じ……じゃあ……あの……よろしくお願いしますっ」


そしてあたしはぶつかった先輩……実貴さんという先輩と仲良くなった。


────


そして、もうすぐ新年……という頃に荒ちゃんが帰ってきた。前みたいに1週間の帰省だった。


一緒に街にイルミネーションを見に行ったり、○×公園で他愛ない話をした。


荒ちゃんとの時間は楽しい。


帰ってくるだけでも幸せなのに、ずっと一緒にいたいって欲張っちゃうよ。



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