大好きな君にエールを
「はははっ。康也残念だったなーっ」
すると春貴が荒ちゃんを冷やかした。荒ちゃんは『春にはバカにされたくねーしっ』と、春貴にこちょこちょ攻撃をし始めた。
こんな子供っぽい荒ちゃんもいるんだ。あたしの胸がきゅん……としていると……
「こーら、麻帆ー!康也くんばっかり見なーい」
と沙月に拗ねられた。その途端荒ちゃんは『高石、今のマジか!?』と沙月に聞くし、春貴もヒューヒューと冷やかし始めた。
そして終いには、ラーメン屋のおじさんと奥さんまで入り、あたしは慌ててラーメンを口へ運んだ。
あたしが初詣で願ったこと、それは……