大好きな君にエールを
「だから、今からみんなには自覚を持ってほしい。あたしは、自覚を持って地区大会に出たい。そして、地区大会で最後の試合にならないような試合をしたい」
キャプテンの目は真剣だった。あたしは心が動かされた。
「あ、あたしも……です」
気がつくと、あたしの口は動いていた。
「あたしも、今のままじゃ嫌です。自覚を持って、先輩達にとって、ち……地区大会を最後の試合にしたくありません」
「麻帆……」
恥ずかしさも緊張もなかった。だけど、キャプテンの気持ちに答えたかった。
「あ、あたしも……」
「あたしも頑張りたいですっ」
すると、周りからキャプテンに同意する声が沸き上がってきた。