大好きな君にエールを




「みんな……」


キャプテンの緊張さが少し緩んだ気がした。


「麗加(ライカ)、あたし達も頑張るよ」


すると、栞先輩ががキャプテン(麗加先輩)の肩を叩いた。


「ぶっちゃけさ、最近集中力無かったり、練習にも身が入ってなかったんだよね。だから今、麗加に言われてケジメがついたよ。な、みんな」


栞先輩の言葉に一斉に頷く女子剣道部。


「今からでも遅くない。でも、遅くても焦らない。今までの積み重ねをさらにパワーアップさせて、みんな心を1つにして頑張ろ!」


キャプテンの言葉に「しゃぁ!!」と返事をした部員。


「しゃぁって何だよ。お前らは男子かっ」


そして麗加先輩のツッコミに笑った。その時のみんなの笑顔は希望に溢れていた。



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