大好きな君にエールを




「麻帆みたいな後輩がいて嬉しいよっ!絶対気ぃ抜かないで頑張ろ!」


キャプテンお得意の笑顔があたしを温めた。


キャプテンのキラキラの笑顔があたしは好きだ。だって、あたしやみんなを勇気づけるんだから。


剣道部の中で身長は一番ちっちゃいキャプテンだけど、心の広さだけは誰も敵わないと思う。


そして、誰よりも傷を背負っている。剣道部のキャプテンとして。


だからあたしは、キャプテンについていくんだ。



「ほらっ、麻帆ー集中集中!」


いつの間にか剣道のキャプテンに戻っていた。


「はいっ!」


あたしはまた新たな目標を胸に刻み、竹刀を振り上げた。



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