大好きな君にエールを
「ねぇ、南原と練習試合出来るのは嬉しいけどさ、地区大会前にボロ負けなんていやだよね……」
ひそひそ話す2年……まぁ確かに。頑張ってきたのに、負けてショック受けたくないな。
「そこ!そういうのは大きな声で言いなよ。ひそひそしない!」
栞先輩が2年に注意をした。2年組はしょんぼりした声で『はい』と答えた。
「でもそんな気持ちがあるなら、あなた達が言うように負けてショック受けちゃうかもね」
キャプテンが栞先輩の前に出て、2年組の前に座った。
「だけどね、あたしは負けるために南原と練試する気はないから。あたしは、南原に勝つために挑戦を引き受けたんだからねっ」
「は……はい」