大好きな君にエールを





会場は緊張に包まれていた。静かってわけじゃない。だけど…緊張が走る。


「体動かそう!」


キャプテンの言葉に1年生は先輩達の荷物を移動し、2・3年生はストレッチに入った。


「麻帆、大丈夫だよ」


隣から、3年生が声をかけてくれた。流茄(ルナ)先輩は今大会は補欠だった。


「すみません。あたしが流茄先輩と代われば…」


「そんなこと言うなら優勝して、次の大会まであたしを連れていってよ。そしてその舞台であたしを戦わせてっ。約束♪」


ニカッと笑う流茄さんを見るのがとても辛かった。高校最後の大会なのに、補欠。あたしなら絶対嫌だ。


「わかりました!約束します!!」


あたしの声は震えていた。緊張なの涙ぐんでいたのかわからない。






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