大好きな君にエールを





「康也の件は一応解決したぞ!」


「それならよかったです」


俺は再びクエスチョンマーク炸裂でシゲさんを見た。


「あっ実は昨日、勝が俺んとこに来たんだ。荒嶋が元気が無いんで話聞いてやってくださいってな」


な、永松が!?俺は目を丸くしながら永松を見た。永松は俺と目が合うとすぐに反らした。


「べ、別にお前のためじゃない」


「まだ何も言ってねーよ?」


「…れ、恋愛ばかりじゃなくてや…野球に集中してもらうためだ」


永松って意外に不器用で、でも優しいんだな。


「サンキューな、永松っ」


「礼はシゲさんに言え」


あと、永松は照れると人と目を合わさないことがわかった。永松ファンは騒ぐだろうな。







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