大好きな君にエールを





優しすぎる太陽の光を浴びていると、麻帆の声が聞きたくなった。


早く電話したい。早く…1週間後になってくれ。じゃないと落ち着かないんだ。


麻帆が自分を追い詰めていないか心配で。こうしてる間にも、麻帆が…俺じゃない他の男にフラって行かないか不安で。


不安と心配と寂しさと…いろいろな感情で押し潰されていく。だけど…


「荒嶋、いい加減彼女のことばっか考えんのやめろ」


ちょっぴり角が生えている永松の顔を見たらそんな感情も消えていく。


1週間待とう。今、麻帆に電話して迷惑にになるようじゃ意味がない。


君が大会を終えたら電話するよ。そしてすぐに謝るよ。


君の気持ちを何もわからなくてごめんなって。何もしてやれなくてごめんなって。






< 197 / 526 >

この作品をシェア

pagetop