大好きな君にエールを





「男と一緒にいて電話切ったんじゃねーかとか、俺のこと嫌いになったんだとか…」


話しているうちに、勝手に嫉妬していたのが恥ずかしくなった。なんてガキなんだよ、俺は。


「…う、浮気?…嫌いになる?…あはははっ」


すると、電話口で麻帆が笑いだした。な、なんで笑ってんだお前。


「あたしが浮気とか…あり得ないしー!!第1、そんな相手もいないよっ」


ヒーヒー言いながら笑ってる麻帆の姿が思い浮かぶ。


…いやいや麻帆さん。中学の時にあなたモテてましたよ?俺は耳を塞ぎたくなるほど聞いてたし。


『倉橋って可愛いよなーっ』

『剣道と素で変わるのがいい!』


同じクラスや違うクラスの友達はみんな麻帆を気にしてたんだ。







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