大好きな君にエールを





だから焦ってた。いつか他の奴等と付き合うんじゃないかって。それで俺は想いを伝えたんだから。


「てゆーか…荒ちゃんこそ心配だよ。可愛い女のコとかたくさんいるんでしょ?ドキッとしたりしてる?」


「何言ってんの?みんな同じにしか見えねーし」


「でも…」


「俺は野球しに花龍に来てんの。麻帆以外の女なんか眼中にねーから」


ドキッとするわけがない。こんなにもお前のことしか考えてないんだから。


カチャン…10円玉がまた1つ幸せの会話に変わった。


「あ…ありがとっ。あたしも荒ちゃん一筋だからね!!」


電話だからわからない。お互いの顔が見れないからわからないけど…


────…俺は君の言葉を信じてるよ。







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