大好きな君にエールを
そして部活が終わり、部室へ着替えに行った。帰る支度をして外に出るとひーちゃんがいた。
「麻帆帰ろっ♪」
────…
「珍しいね、ひーちゃんが早く終わってるなんて」
「なんかさー今日は監督の機嫌が良くって!!お前らもう終われーって叫んでてさ」
日焼けした顔で笑うひーちゃん。つられてあたしも笑った。
「それにしてもさ、荒嶋くん達って甲子園出場決めたんだってね!?すごいじゃんっ」
「ひーちゃん情報早いね」
「さっきケータイのニュース欄に『花龍、甲子園出場決める!』って載ってたからさ」
あたしも後で見なくっちゃ。
「甲子園では荒嶋くん大活躍かもねっ」
「まだわかんないよー。3年生に荒ちゃんよりはるかに上手い人もいるわけだし」